読みもの

2022/12/31 09:03



「山's design and craft」の作家:山岡さんの作業場所は、京都で人気の観光地・渡月橋にほど近い、閑静な住宅地の一角にあります。

もともとご実家だった家に徐々に手を加え、今は作業場所として使われているそうです。


山岡さんが作品づくりを始めるきっかけになったのは、5年前に娘さんに勧められて行った手づくり市。

お客さんで賑わう活気や、テナントに並ぶ幅広いジャンルの商品に圧倒されると同時に、

自身の創作意欲に刺激を受けたのだそうです。


もともと家具のデザイン設計で木材に触れる機会の多かった山岡さん。

デザイン系の学校で講師を務めておられた先生のフェルト作品に影響を受け、

木材とフェルトを組み合わせた作品を作るようになりました。


そんな山岡さんが作品づくりで心がけているのは、『機能とデザインの両立』。

「暮らしの道具」としての機能を備えつつ、スタイリッシュな「インテリア的要素」のデザインとカラー。

温かい雰囲気をプラスするだけでなく、作品を形作っていく上で自由度を上げてくれるフェルトだからこそ、

特徴的な曲線や丸みのあるデザインを表現できるのだそうです。


機能や実用性といった内なる面へのこだわりに加え、そうした外見的な面へのこだわりが、

日常生活をそっと彩ってくれる作品を生んでいます。