読みもの

2023/02/27 16:02



・・・技を紡いで木の香それぞれ・・・
長きにわたる木造建築大工業の中で培った職人”技”
丹波亀岡の地で生まれ育ち住まいし続ける職人が、
木と語らいながらその繊細な技を活かして作り上げる
「暮らしを彩る木製品のいろいろ」
手間暇をかけて仕上げました

京都府亀岡市にある藤村工務店は、藤村吉次さんが4代目で1994年より後を継がれました。
木造建築の大工歴は50年。

亀岡市は、美しい自然の中を走る嵯峨野トロッコ列車の終着地点。
また400年以上の歴史がある保津川下りや、サッカー京都サンガFCの本拠地サンガスタジアムがある街です。

家を建てた際にでた端材で作品を作り、記念に施主さんにお渡しされたところ、非常に喜んでいただいたことが工芸作りに興味を持ちはじめたきっかけです。
「また生まれ変わったら、もう一度大工に生まれ変わりたい」とおっしゃる藤村さん。
木造建築の道50年の技術や創作が、一つ一つの工芸作品に活かされています。

そのきっかけから2011年に木工部門、木の香アート『まどころ』を開設。
現在では、代表作品「木の葉の銘々皿」の他にも、木製のカードケースや香台、髪飾りにペンダント、お盆やトレーなど、多種多様な作品を手掛けておられます。
すべて藤村さんの「お客様に喜んでもらいたい、こういうものを作りたい」という創作意欲からデザイン・製作されています。
「木」を使った暮らしを彩る作品、『まどころ』さんの職人技術が光るこだわりの作品を、ぜひ手に取ってみてください。

ーーーものづくりに対する思いーーーーーー
 工務店の仕事も、大工の仕事も、お客様から依頼を受けて、お客様の意向に最も近い、喜んでいただけるようなモノづくりを心がけています。「お届けするお客様からどういうお言葉をいただけるか、喜んでいただけるのか」に思い馳せて製作をしています。そして実際に喜んでもらった時は、とても職人冥利に尽きます。
 木工部門をスタートさせたのも、施主さんにプレゼントした時にとても喜んでもらったことがきっかけです。その気持ちを今でも大切にしています。
 大工仕事を中心にしていた頃から「お声をかけてもらわなければ仕事にならない」という父親からの教えを守るようにしてきました。たくさんの道具をいつでも使える状態で保つため手入れをしておき、いつでもお客様からお声かけいただけるようにしています。
 木工部門を始めてから現在までたくさんの作品を作ってきました。展示会で直接お客様に販売することもありますし、森のステーション亀岡のオブジェ製作などオーダーメイドで製作することもあります。愛宕山(あたごやま)の絵馬再生復興プロジェクトなどの社会貢献活動、学校講師として、またお盆づくりの体験教室の開催など、さまざまな形で引き継いできた技術を伝える活動も行っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー